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歯周病治療とエムドゲインによる再生療法

歯周病治療とエムドゲインによる再生療法

初期の段階では気づきにくく、歯ぐきの違和感に気づいたときには重症化していることもある歯周病。佐賀市大和町の「うえの歯科」は、歯周病治療に力を入れている歯科医院です。こちらでは、当院の治療内容や症例・費用などについてご説明します。

当院では重症化した歯周病によって歯を支える骨が不足する方のために、エムドゲイン法という再生療法も行っています。他院で「抜歯するしかない」といわれた方、一度当院へご相談ください。

当院は歯周病治療に力を入れています

当院は歯周病治療に力を入れています

歯周病とはプラーク(歯垢)の中に棲みついた歯周病菌によって、歯肉など歯のまわりの歯周組織や、歯を支える骨を溶かしていく病気です。歯周病を治療するには、むし歯と同じく早期発見がカギです。

歯周病は自覚症状がほとんどないため、早期発見のためには歯科医院での定期検診が重要です。このため当院では、初診のときから歯周病のチェックを行い、歯周病の早期発見に努めています。

当院の院長は、日本歯周病学会の認定医です。安心してお任せください。

治療の流れ

当院で行う歯周病治療は次のとおりです。

1、口腔内の写真撮影と顎のレントゲン撮影

歯ぐきの状態を観察するため、お口の中の写真を5~10枚撮影します。また、歯を支える顎の状態を確認するために、顎全体のレントゲン撮影も行います。

2、歯周精密検査

歯と歯ぐきの境目に、歯周ポケットと呼ばれる溝があります。歯周ポケットの中に細い器具を挿入して、深さや出血の有無から歯周病がどれくらい進行しているかのチェックや、歯垢の付着具合、咬み合わせなどの検査を行います。

3、診断報告

歯周病の進行度合いに応じて、患者様に最適な治療計画を立案し、治療方針について丁寧にご説明します。
歯肉炎・軽度歯周炎(歯周ポケットの深さが4~5mm)・中度歯周炎(歯周ポケットの深さが5~6mm)・重度歯周炎(歯周ポケットの深さが7mm以上)

4、治療開始

歯周病治療の基本は、汚れやプラーク(歯垢)を徹底的に落とすことです。歯磨き方法の指導や、歯のまわりに付着したプラークや歯石を除去して(スケーリング)、口腔内環境の改善を図ります。

5、再評価

歯のまわりの汚れを落としきったあとは、歯ぐきの状態を確認し、汚れが残っていないかチェックします。プラーク(歯垢)や歯石を落としきることによって、歯ぐきが健康な状態に戻ります。症状の改善が見られなければ、再度歯ぐき内部のクリーニングを行ったり、外科手術で患部を除去したりすることを検討します。

6、【症状の改善が見られない場合】より精密に再治療

歯周病は、歯ぐき内部に隠れている汚れや歯石によって進行していきます。また、汚れが残っている状態で被せ物や詰め物をすると、将来的に腫れや傷みが生じたり、被せ物が長持ちしなかったりするのです。

外から見えない部分の歯石をスケーリングやルートプレーニングによって、丁寧にとり除いていきます。その後ツルツルに磨き上げることで、汚れの再付着を防ぎます。

7、【症状の改善が見られない場合】歯周外科処置

1~6の治療によって歯周病が改善されなかった場合、外科的な処置が必要となることもあります。歯周ポケットの奥深くに蓄積された歯石や、歯周病菌におかされた歯肉を除去することで、歯ぐきの状態が改善されます。

ただし、外科処置だけで歯を支える骨の状態は回復しません。骨の厚みや高さを増すには、エムドゲインなどの再生療法が必要になります。

8、予防・メンテナンス

歯周病を治療したあとは、病気が再発しないように予防・メンテナンスが重要です。一般的には3~4ヶ月ごと、状態によっては1~6ヶ月ごとに定期検診にご来院ください。

定期検診に合わせて行うメンテナンスでは、お口の中を徹底的にクリーニングしたり、歯磨き指導を行ったりします。歯周病にかかりにくい口腔内環境に整えることで、歯の健康を維持していきましょう。

さらに重症度が高まったら

初期の歯周病は歯石やプラークの除去によって改善を図ることが可能ですが、歯を支える歯槽骨(しそうこつ)が溶けだしてしまうほど進行してしまうと、対処が難しくなります。

顎の骨が溶けてしまったような重症化した歯周病では、再生療法を行うことによって病状の改善を図ることが可能です。当院では、再生療法としてエムドゲインゲルを使用した治療を行っています。

エムドゲインとは?

エムドゲインは、歯周病の進行によって溶かされてしまった骨を再生するために使用される歯周組織再生誘導剤です。おもな成分は、歯が生えはじめる幼少期に重要な役割を果たすタンパク質の一種。ブタの歯胚組織から抽出・精製され、多くの国々で使用されています。

ただし、エムドゲイン療法はすべての方に適した方法というわけではありません。再生療法が適用できるかどうか、歯周ポケットの測定を行ったり、歯槽骨の溶けだした状況を考慮したりして歯科医師が適切に判断します。また、治療費は自費となりますのでご了承ください。

治療の流れ

エムドゲインを用いた再生療法の流れは次の通りです。

1、歯周ポケットの測定

治療を行う前に歯ぐきの状態を確認します。歯周ポケットの深さを測定し、口腔内のレントゲン撮影や写真撮影を行います。

2、歯肉の切開と剥離(はくり)

麻酔をかけてから歯ぐきを切開し、歯周病菌におかされた患部を除去します。

3、歯根表面の清掃

歯の根元の汚れやプラーク、歯石を徹底的に落としきります。

4、根面の処理

EDTAという薬剤を用いて処理します。

5、エムドゲインゲルの塗布

歯周病におかされた欠損部にエムドゲインゲルを塗布します。

6、歯肉の縫合

エムドゲインゲルを包み込むように、切開した歯ぐきを縫い合わせます。

7、抜糸

3~4週間後に抜糸します。歯ぐきの状態が落ち着くまで6週間程度かかります。

8、定期検診・メンテナンス

歯周組織が再生されるまでには数ヶ月~1年程度かかります。その間、必要に応じて歯周ポケットの測定やレントゲン撮影などを行って経過観察を行います。歯周病の再発を防ぐためにも、定期検診・メンテナンスにご来院ください。

再生療法の注意点

再生療法を行っても、すべての顎の骨が再生できるわけではありません。まわりの歯が残っている場合は再生の可能性がありますが、歯の根っこの先まで歯槽骨が溶けてしまっているようなケースでは再生できません。

また、再生療法によって歯ぐきが下がってしまうことがあります。あらかじめご了承ください。服用している薬によっては再生が阻害されたり、喫煙習慣のある方の場合、再生がスムーズにいかなかったりすることもありますので、歯科医師までご確認ください。

再生療法にかぎりませんが、歯周病の治療では予防やメンテナンスが重要です。歯周病の再発を防ぐためにも、予防意識をしっかり持っていただくようお願いします。

定期的なメンテナンスも重要

歯周病は、治療したらそれで終わりという病気ではありません。歯周病は生活習慣病のひとつであり、再発のリスクが大変高い病気です。治療して健康になった歯の状態を、長く維持できるようにしましょう。

歯ぐきを健康的な状態で保つには、予防・メンテナンスがポイントとなります。歯科医院で定期的にクリーニングを受けて、プラークの徹底除去を目指しましょう。歯周病の再発を防ぐためにも、歯科医院をご活用ください。

症例


  • オペ当日


  • 3ヶ月後


  • 6か月後

見た目では少し分かりづらいですが、レントゲン写真を確認すると、治療開始前は2.54mmしかなかった歯槽骨がエムドゲインの治療により、7.57mmまで回復しました。

年齢 58才
性別 男性
悩み できるだけ自分の歯でいたい・自分の歯でしっかりと噛みたい
行ったこと エムドゲインを用いた歯周組織再生療法
メリット ゲルのため、1回の施術で数歯にわたって使用できる。
世界で約200万症例で使用され、副作用率0.00%。
デメリット 保険外のため費用がかかる。
料金

1本 ¥130,000(税抜)
2本 ¥150,000(税抜)
3本 ¥165,000(税抜)
4本 ¥180,000(税抜)
5本 ¥190,000(税抜)

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